ついに来ました、X-pacの劣化を体験しました。
今年購入のワンダーラストエクイップメントのトレイルジップサック(X-pac 赤)が剥離しました。
その状況と原因を考えてみます。
現状
今回剥離に至った商品です。
ワンダーラストエクイップメント公式サイトより
説明
小物の収納に適したフラット形状の防水ポーチです。4種類の素材・カラーからお選びいただけます。
ファーストエイドキットやバッテリー類、行動食、トイレタリー用品など、小物を分けて整理するのに最適なポーチです。それぞれ防水性に優れたキューベンファイバー、タイベック、X-PACの各素材ごとに、用途を分けて整理収納することができます。
ジップロックでおなじみのダブルジッパーテープは信頼性もありながら簡単に開閉ができます。段差のある開口取手部は厚手のグローブでも扱いやすく、ファーストエイドキットなど緊急時のアイテムの取り出しにも最適です。
X-PACは薄手のVX03(X-Red)、VX07(X-Navy)に加えて厚手のVX21(X-Coyote, X-Mustard)の計4色を用意。強くコシのある素材で耐久性に優れており、カラビナなどにかけやすいダイニーマスリングの引き手を装着しています。
キューベンファイバー素材は、軽量であり柔らかく内部を透かし見ることができるので消耗品の収納に適しています。耐摩耗性は強くはないので、鋭い突起のある物の収納には適していません。穴が開いた場合などはテープ等を張って補修することで簡単に防水性を復活できます。
タイベックも同じく軽量ですが、キューベンファイバーに比べてやや張りがあります。使用によって柔らかくなり、素材表面にも使用感が出てきます。
フラットな形状のためバックパックの前面ポケットや隙間などへの収納もスマートに行えます。またハイキングショルダーバッグ、KHAMPA LA PACK / カンパラパックともサイズ感よく組み合わせられるので小物の仕分けにも適しています。
追加情報
重量 6g(キューベン), 8g(タイベック), 14g(X-PAC VX07), 17g(X-PAC VX21)
素材 1.0 oz. Cuben Black, 1.43 oz. Cuben Green, Tyvek Hard, X-PAC VX03(X-Red), X-PAC VX07 (X-Navy), X-PAC VX21(X-Coyote, X-Mustard)
寸法 W20.0 x H15.0cm
カラー Cuben Black, Cuben Green, Tyvek, X-Red, X-Navy, X-Mustard, X-Coyote
注意事項 * 使用の頻度によって防水性は劣化します。水没など高い水圧がかかることが想定される場合は二重の防水対策をおとりください。
トレイルジップサック | WANDERLUST EQUIPMENT小物の収納に便利なフラット形状の完全防水ポーチです。2つのサイズと、いくつかの素材・カラーからお選びいただけます。
まず、剥離したと思った理由ですが、X-pac特有の格子模様が乱れていることに気づきました。
剥離前と剥離後を見比べてみると、格子模様が乱れ、生地に張りがなくなっています。
また、X-pacの三層構造が剥離しており、生地の中に空気が入り込んでいます。
この状態で防水性能が発揮されるのかは不明です。
念のため、逆側の面も載せておきます。
ジップサックの口側を見てみると、生地の接着材も剥離しているように見えます。
レッドに使用されているX-pacは、VX03(X-Red)、という薄手の生地です。
この生地だけの現象かは、今のところ不明ですので、
ほかのX-pac VX21なども同様に剥離するのか確認したいと思います。
同ブランドのスタンドコジーも所有していますので、そちらの劣化状況も今後はレビューしようと思います。
また、山と道のスタッフサックXLも所有していますので、比較してみたいと思います。
原因分析
X-pacが剥離に至った原因分析を行ってみたいと思います。
紫外線劣化
まず、紫外線劣化の可能ですが、ザック内に収納もしくは、家では室内保管していましたので、
この可能性はおそらくないです。
加水分解
次に、加水分解ですが、こちらは湿気のある場所で長期間保管していた際に発生するものですが、
そもそも購入からまだ半年もたっていないので、相当な高温多湿環境下でないと発生しないと思われます。
また、前述の通り保管場所は、室内かつ、クローゼットは常に開け放った状態での保管をしていましたので、湿気による影響はなさそうです。
接着剤の溶解
こちらの理由による剥離が可能性として高いです。
根拠ですが、こちらのトレイルジップサックは救急セットを入れており、救急セットの中に、
高純度のハッカオイルを入れていました。
スプレーボトルですので、若干漏れていることもあり、この油分がX-pacの接着剤を溶解し、剥離に至ったとするのが妥当かと思われます。
救急セットの中には、オロナインをいれておりましたがこちらは軟膏ケースかつ、救急セットに入れてから使用したことがない=開けていない ということからも、ハッカオイルの影響を考えたほうがよさそうです。
今後のギア選定への影響
今後、ギア選定への影響としましては、極力X-pac素材が使われたものは外そうかと思います。
理由としては、剥離するとめちゃくちゃカッコ悪い ということにつきます。
また、防水性についても剥離後は疑問が残るため、濡らしたくないものを入れるには不適当かと考えます。
まとめ
新素材のX-pacについては、今後も耐久性については、検証が必要と感じました。
やはり、長く使われているコーデュラナイロンや劣化が少ないDCFのほうが、自分の使い勝手や
保管状況には合っていると思いました。
X-pacの劣化があまりにも早く、今後のギアは長く使うこと前提でほかの素材を選ぶことにします。
以上、皆様のご参考になりましたら、幸いです。
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