冬の時期から種をまいていた雑木たちが芽を出して成長していく様子を紹介します。
今回撮影したのは、シラカバ・コナラ・オオナラ(ミズナラ)・アカマツ・ヤシャビシャク・アキニレ
です。
それぞれ特徴がありますので、違いを見ていただければと思います。
また、家庭菜園や盆栽などの緑を育てたい方にも有益な情報をお届けしていきたいと思います。
シラカバ
まずは、シラカバの寄せ植えを紹介します。
実は、11月ごろに取播きしたのですが、発芽は12月ごろでした。
その後、冬を超えてくるとギザギザの本葉を出してきましたので、撮影しました。
実は、シラカバは鉢植えには適さない種です。
特に、小さく育てようとすると芯止めを行う必要がありますが、芯を止めると枯死すると専門書等に記載があります。
また、亜寒帯や温帯の比較的冷涼な地を自生地とするため、温暖地での生育は不利です。
種の特性上、荒れ地に真っ先に侵入してくる種のため、樹齢60年ほどの短命です。
特徴的な白い幹は、寒冷地でないときれいに出ないとされているため、実際にどのような生態をとるか、観察したいと思います。
筆者はオノオレカンバという(斧を折るから)日本で最強の硬さを持つ近縁種を見てみたいと思っています。
ミズナラ
次は、ミズナラです。
ミズナラですが、公園でよく見るコナラよりも大型になり、別名オオナラといいます。
ミズナラの由来は、その大きな幹で水を吸い上げることが聞こえる、もしくは水分量が多い木材といった理由からだそうです。
その材は良質な家具などに利用できるため、オーク材として有名です。
現在、コナラと同時期に栽培しているので、生態的な違いは、
本葉の形がミズナラはよりギザギザ、コナラは丸みを帯びています。
また、葉の付け根 葉柄が短い→ミズナラ 葉柄が長い→コナラです。
次にコナラを比較のため、紹介しますのでご覧ください。
コナラ
若干ピンぼけですが、葉の形の違いが判ると思います。
また、今回は葉刈りによる影響を観察するため、葉の真ん中から切っています。
これらの雑木は樹勢がかなり強いため、盆栽で仕立てるためには、頂芽の切除や葉刈り、葉すきなどの作業が絶対に必要となります。
ミズナラと同じく、まず先に根が出ます。それもかなり長い根を張りますので、注意が必要です。
その後、春先に芽が出ます。
特筆すべき内容はないですが、ミズナラと同様に木材としての利用や、シイタケの原木栽培に利用されることから、里山では比較的ポピュラーな木となっています。
クヌギ
次は、クワガタムシやカブトムシが大好きなあの木です。
人間も大好きです。炭や木材、シイタケ栽培など利用用途が多く、里山出の生活には必須の樹種です。
まずなんといっても、特徴なドングリの形をしています。
同じ時期に取播きしたコナラよりも後に根を出し、発芽しています。
同じ生息地で取播きした個体なのですが、明確な発芽時期の違いに驚いています。
画像の通り、まだ本葉が展開しておらず、まだ本格的な光合成をおこなっていません。
クヌギは特に、ドングリのデンプン質が多く、夏までドングリの栄養で成長するのではと予測しています。
コナラと同様非常に樹勢が強い木です。
切り株からも再生できるほどのパワーがあるため、里山での継続利用に適している樹種です。
今はヒノキやスギなどの針葉樹に置き換わっている山も多いですが、日本の里山には必ずといっていいほど、登場する木です。
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ご興味のある方は、お読みください。
以上、ここまでお読みいただきありがとうございました。
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